パーパスって最近耳にするけどこれって何なの?
パーパスは、企業がどのように社会・世界に貢献するかという「社会的な存在意義」のことなんだ。
地域・社会・従業員・顧客・株主を含む全てに恩恵をもたらす存在になること。
社会がより良くなるために企業が成長するテーマだと思ってもらうとイメージしやすいよ。
代表的な企業だとパタゴニアが有名だね。洋服をリサイクルして「環境を守る」ことに力をいれているんだ。
PURPOSE(パーパス)という考え方を中心に置くと、今までの市場を見直すことに繋がり変化に対応していくことができると言われています。
PURPOSE(パーパス)とはなぜ注目されているのか?
これからの社会・企業の未来はどのように変わっていくのでしょうか?
パーパスを中心に置いたLemonadの取り組み
Lemonadとは、若者を中心に人気のあるアメリカの保険会社です。
こちらの企業がパーパスを中心に置いた取り組みを行っているので紹介します。
①機能的価値
加入から保険金の請求まですべてオンラインで完結する利便性があり、保険料が割安。
②体験価値
スマートフォンに最適化されたチャットインターフェース。
機能的価値と体験価値を見ると、ここまでは普通です。
では、パーパスを見てみましょう。
③意義
最大の特徴はこの意義にあります。
Lemonadは「保険を必要悪からソーシャルグッドへ転換する」というパーパスのもと設計され、「保険金の余剰を非営利団体への寄付に回す」ギブバックの仕組みを取りいれています。
これは、Lemonadの保険に加入すればするほど社会が良くなる意義があると考えられており、「どうせ保険に入るならLemonadを選ぼう」という消費に結び付いています。
このようにパーパスを戦略の真ん中に置く企業が消費者と繋がり、保険を契約することで消費者は社会に貢献するのです。このパーパスが無い企業は成長を続けることが難くなっています。
これからの日本にも、その流れは確実に来るでしょう。
消費者と一緒に社会をより良くしていくことができる企業に未来は訪れるのです。
スマホのスクリーンタイムはなぜ生まれた?
元Googleのトリスタン・ハリスは2016年頃より、SNS・スマートフォンがもたらす中毒性について警鐘をならしています。
そして「Time Well Spend(有意義な時間)」というムーブメントを始めたのです。
この「Time Well Spend(有意義な時間)」は、スマートフォンなどのデバイスの接触時間をなるべく短くし、家族と会話する時間や街を散歩する時間など人生にとって有意義な時間をもっと増やそう!というコンセプトを伝えたものです。
このようにスクリーンタイムには生まれた背景があり、それは意義から発生したものだったことが分かります。
この事例を読み解くと、パーパス(社会的意義)は経済とその先に繋がっており、この意義を中心に社会は変化していきます。
決してあなたのものにはならないシューズ
これを聞いてみなさんはどんな反応をしますか?
私は「えっ!そんなことはないだろう。お金を払って買っているのだから」と感じました。
実はこれ「On」というスイス発の新興スポーツシューズブランドの新たなビジネスモデルです。
Cyclonというランニングシューズは「決してあなたのものにはならない」。月々3380円のサブスクで利用することが前提となっており、シューズが痛んだ場合は返送し、新品と交換してもらえるサービスです。
返送されたシューズは新しいシューズの素材として再利用されます。
Onの取り組みは環境に配慮することをパーパスとし、Co2や気候変動、循環性のある製品作りを行い環境改善の努力を重ねています。
その理由(背景)を知ると応援したくなりませんか?
今の外国のZ世代はこういった「意義」に共感し購入に結び付けているのです。
おわりに
パーパスに配慮した企業は、これからどんどん増えていくと言われています。
機能や製品だけではないその意義を求めてこれからの消費活動が行われていきます。
その他にこちらの本書では、パタゴニアやApple、スターバックスといった一流企業の取り組みをパーパスという視点から読み解き解説されています。
これからの未来はどうなっていくのでしょうか?
その一つの答えとなるパーパスを学ぶことでちょっとだけ先の未来が見えます。
ぜひ、これから訪れる社会の流れと未来を探索してみませんか?
PURPOSE(パーパス)はこちらから↓(※表示されない方は、一度コンテンツブロッカーをOFFにしてみて下さい)